2015年8月4日

国友さんとの論文完成

2ヶ月以上もホームページを更新していませんでしたが、理由はいくつかあり、まず、今年度は東京大学の学事暦が変わり、今まで8月や9月に行っていた大学院入試や学期末試験を7月に実施したため、その影響で例年以上に忙しかったという事情があります。さらに私は今学期が特別に忙しい複数の理由が重なっていたのですが、こういうときに限って5月の中国の成都での国際研究会から始めた京都大学基礎物理学研究所(京大基研)の国友さんとの共同研究で非常に重要な進展があり、論文を執筆していました。昨日、国友さんとの論文 arXiv:1508.00366 "Complete action of open superstring field theory" が完成し、今朝、arXiv で公開されました。

超弦の場の理論では、フェルミオンを記述するセクターを含めた Lorentz 共変な action(作用)が構成できないということが大きな問題でしたが、今日の国友さんとの論文で、開弦の超弦の場の理論でフェルミオンを記述する Ramond sector を含めた完全な action の構成に初めて成功しました。弦の場の理論の研究における悲願の達成です。今は弦の場の理論の研究において非常に重要な時期だと思います。夏休みの間にできる限り研究を進めたいと思っています。

2015年5月24日

第2回大学院入試説明会報告

昨日の第2回大学院入試説明会の相関基礎科学系Bグループの個別説明会に参加して下さったみなさん、ありがとうございました。例年、4月と5月に説明会を開催していますが、4月の説明会は5月の説明会よりも小さい規模で開催していました。今年は、大学院入試の日程が早まった影響もあり、4月の説明会を例年の5月の説明会と同じ規模で開催しましたが、例年の4月の説明会より多くの方々が参加して下さいました。5月の説明会の参加者は減ってしまうのではないかと心配していましたが、Bグループの個別説明会の参加者数は例年と同じぐらいで、2回の説明会を合計すると例年よりもかなり多くの方々に参加して頂いたことになります。全体説明会の参加者数も、2回を合計すると例年よりもかなり増えたようです。この時期は多くの説明会が開催されていて、どこかの説明会と重複してしまうのは避けられないと思いますので、同じ説明会を2回開催する方が良いということではないかと思います。大学院入試の出願期間が迫っていますので、駒場素粒子論研究室に興味のある方々はぜひ出願して下さい。

2015年5月19日

第2回大学院入試説明会

今度の土曜日、5月23日の午後1時から第2回大学院入試説明会が開催されます。詳細はこちらをご参照下さい。説明会の日程は例年と大体同じですが、大学院入試の日程は以下のように例年よりも約1ヶ月早まっています。

修士課程入学試験
出願期間 2015年6月5日(金)〜 6月11日(木)
筆記試験 2015年7月18日(土)
口述試験 2015年7月31日(金)〜 8月2日(日)

プログラムは4月に開催した第1回大学院入試説明会と同じで、まず午後1時から13号館で全体説明会があります。そのあと午後2時20分頃から分野ごとに分かれた個別説明会がありますが、素粒子論研究室は相関基礎科学系のBグループで、個別説明会の会場は16号館1階の119号室です。個別説明会が終わりましたら、16号館3階の311号室での駒場素粒子原子核理論研究室の大学院生との懇談会にぜひご参加下さい。その間、私は16号館3階321A号室におりますので、私ともっと話をしたいという方は、気軽にお越し下さい。お待ちしております。

2015年5月16日

帰国

中国の成都から帰国しました。参加した国際会議 SFT 2015 では3日目に excursion があり、世界一大きいという楽山大仏を見てきました。Ted, 竹嵜君との論文が完成し、次は大森君との論文を仕上げなければなりませんが、その他の project について会議中に議論したり、会議で聴いた talk をもとに新たに計算を始めたり、有意義な1週間でした。日本ではなかなか研究の時間が取れないかもしれませんが、SFT 2015 で受けた刺激が残っているうちに、できる限り研究を進めたいと思っています。

私が MIT で postdoc をしていたときに Barton Zwiebach の大学院生であった Haitang Yang と久しぶりに会いましたが、今では四川大学の Center for Theoretical Physics の director を務めているとのことで、時の流れを感じるとともに、中国に帰って新たな研究の拠点を築いた Haitang の活躍に感銘しました。同じくアメリカにいた頃に知り合って今は中国にいる Bo Feng とも久しぶりに会いましたが、お互いに年を取ったよなあ、と言われてしまいました。

ちなみに食事は朝食、昼食、夕食とも1週間すべて Chinese でしたので、ちょうど別の料理が食べたくなってきたところでした。四川料理はとても辛いのではないかと心配していましたが、辛くないものもあってちょうど良かったように思います。ただ、赤いものだけではなくて緑色のものが要注意で、うっかり食べて唇の感覚がなくなったことが何回もありました。

2015年5月12日

SFT 2015 での talk

中国の成都での国際会議の2日目が終わりました。会議の名前が "String Field Theory and Related Aspects" となっているように、弦の場の理論に関する talk と関連する分野の talk がありますが、今回の会議では弦の場の理論に関する talk は昨日と今日に集められているようで、私は今日の午前中に "A structure from the Berkovits formulation of open superstring field theory" というタイトルで Ted, 竹嵜君との論文に関する talk をしました。

私たちの論文は boson を記述する Neveu-Schwarz sector に関するものですが、Ted は fermion を記述する Ramond sector への拡張に関する talk をしました。国友さんの talk や Ashoke Sen の Gauge Invariant 1PI Effective Superstring Field Theory に関する talk でも Ramond sector の取り扱いについて触れられていましたが、夕食のときに Ashoke や Ted と議論していろいろと理解が深まりました。

2015年5月11日

SFT 2015 in Chengdu

中国の Chengdu(四川省成都市)に滞在しています。今日から弦の場の理論に関する国際会議 International Conference on String Field Theory and Related Aspects VII が始まりました。会場ではすべての席に茶葉が入ったふた付きの湯飲み茶碗が置いてあって、席に着くとお湯を注いでもらえます。そして talk を聴きながらお茶を飲んでいると、お湯が注ぎ足されて行きます。中国らしいですね。私は明日の午前中に Ted, 竹嵜君との論文に関する talk をします。

2015年5月8日

Ted, 竹嵜君との論文完成

Ted Erler, 研究室の修士課程2年の大学院生である竹嵜君との論文 arXiv:1505.01659 "A structure from the Berkovits formulation of open superstring field theory" がようやく完成しました。冬休みに書き上がっていてもよかった論文ですが、私が研究以外のことで多忙を極めていたため、こんなに遅くなってしまいました。来週は中国の Chengdu(四川省成都市)で弦の場の理論に関する国際会議 International Conference on String Field Theory and Related Aspects VII が開催されますが、それまでには絶対に論文を完成させようということになっていて、ゴールデンウィークに論文を仕上げるという家族を持つ身としては禁じ手を使ってしまいましたが、何とか間に合いました。Ted や竹嵜君は一足先に成都に行っています。私はまだ講義や会議がありますが、そのあと成都に出発し、来週は1週間成都に滞在します。

2015年4月23日

エスプレッソ

駒場素粒子原子核理論研究室の教員が共同でデロンギの全自動コーヒーマシンを購入し、311号室に設置しました。昨日はセミナーの speaker の方と Chambre Avec Vue に行ってランチを食べたあと、311号室に戻ってエスプレッソを飲み、今日は文献紹介のあと、311号室でエスプレッソを飲みながら議論しました。研究室のコミュニケーションがより活発になり、良い研究につながって行くことを期待しています。

2015年4月23日

駒場近所のオススメ

このニュースの欄でお知らせするのが遅くなってしまいましたが、ずっと準備中のままだった駒場近所のオススメのページに、オススメのレストランの情報を掲載しました。将来的にはもっと充実させて行きたいと思っています。これまではセミナーの speaker の方とランチに行くときは、駒場キャンパス内にあるフレンチレストランであるルヴェソンヴェールや、隣の第2キャンパスにあるイタリアンレストランである Capo Pellicano に行くことが多かったのですが、今年度からは駒場近所のオススメのページに掲載している Chambre Avec Vue にも行っています。

2015年4月23日

第1回大学院入試説明会報告

4月18日の第1回大学院入試説明会の相関基礎科学系Bグループの個別説明会には、例年の4月の説明会よりも大勢の方が参加して下さいました。ありがとうございました。そのあとの大学院生との懇談会も盛り上がっていたようですし、私のオフィスにも例年よりもたくさんの方が来て下さり、私としても楽しかったです。第2回大学院入試説明会は5月23日の土曜日です。今年は出願期間が6月5日から11日までと例年よりも早くなっていますので、興味のある方はこちらで詳細をご確認頂き、ぜひ次の説明会にご参加下さい。