2015年1月21日

京都

木曜日と金曜日は京都大学基礎物理学研究所に出張で、今、京都に来ています。金曜日の夕方には駒場で会議があるのですが、京都から戻って間に合うかどうか微妙なところです。

Ted, 竹嵜君との論文は、冬休みの間にかなり書き進めることができましたが、冬休みが終わってしまうとなかなか思うように論文執筆の時間を取ることができません。1月は冬学期の授業の終盤ですが、学位論文の審査の時期でもあるので、私たちにとっては忙しい日々が続きます。

2015年1月21日

Nadav Drukker

昨日と今日の2日間、King's College London の Nadav Drukker が駒場に滞在していました。Nadav は、カリフォルニア工科大学 (Caltech) で私が postdoc をしていて駒場素粒子論研究室の助教の奥田君が大学院生であった頃、南カリフォルニア大学 (USC) で postdoc をしていました。当時、水曜日には Caltech の人が USC に行って一緒にセミナーを聴き、金曜日には逆に USC の人が Caltech にセミナーを聴きに来ていました。その後、私がマサチューセッツ工科大学 (MIT) に移り、Nadav がコペンハーゲンの Niels Bohr Institute にいるときに共著論文を書いたことがあります。奥田君は Nadav と共著の論文が3本あります。Nadav は前回は国際研究会 Komaba 2013 のときに駒場に滞在し、lecture をしてもらいました。今回は IPMU に滞在したあと駒場に来て、これから名古屋、大阪、京都を訪問するそうです。

2015年1月1日

新年を迎えて

新年を迎えました。今年は東京大学にとっては変革の年になりますが、変革のときはチャンスでもあると捉え、良い研究・教育ができるように努めたいと思います。

個人的には、この1年で超弦の場の理論の理解がぐっと深まったと感じています。まずは論文を仕上げる過程でその理解の輪郭をシャープにして行きたいと思います。そして今後どこまで掘り下げて行けるか、楽しみにしています。

2014年12月31日

奈良女子大での弦の場の理論の研究会

3月5日と6日の2日間、奈良女子大で弦の場の理論に関する研究会が開催され、私も講演させて頂くことになっています。ホームページはこちらです。旅費の補助を希望する場合の参加申込みは1月9日までとのことです。

弦の場の理論に関しては、2014年7月にはイタリアの Trieste で国際研究会が開催されましたが、2015年5月には中国の Chengdu(四川省成都市)で国際研究会が開催されます。その間の2015年3月に奈良女子大での研究会が開催され、研究会が頻繁に開催されることになりますが、論文もいろいろと出ていて研究が進展していますので、良い議論の場になることと思います。

2014年12月28日

九州大学でのセミナー

おとといの金曜日、九州大学素粒子論研究室でのセミナーにお招き頂き、Ted, 竹嵜君と執筆中の論文に関する内容を "The A structure from the Berkovits formulation of open superstring field theory" というタイトルで話しました。たくさん質問をして頂き、ありがとうございました。

九州大学を訪問するのは初めてでしたが、箱崎キャンパスから伊都キャンパスへの移転が進行中で、素粒子論研究室も今度の夏に引っ越しするそうです。箱崎キャンパスを訪問するのは今回が最初で最後になりそうですが、歴史的な建物や、噂の飛行機の低空飛行を見ることができました。

セミナーのあとは、研究室閉めの飲み会に誘って頂き、天神の「だるま屋」で飲みました。このお店の名物の「泳ぎサバの鉄引き」はとてもおいしかったです。

2014年12月28日

総合文化研究科長杯フットサル大会

12月7日には総合文化研究科長杯フットサル大会に駒場素粒子原子核理論研究室のチームの一員として参加しました。駒場素粒子原子核理論研究室は以前に一度このフットサル大会に参加したことがありますが、そのときは私は子供の運動会と重なっていたので参加せず、今回が初めての参加でした。

私は週末に息子と時々サッカーをしていますが、今年の秋は週末に用事があることが多く、ほとんどサッカーができませんでした。ただでさえ2年ほど前と比べて体力が急に落ちたと実感していたところで、コンディションを整える機会もなくフットサル大会に参加することになってしまいましたので、けがをしないように気を付けてプレーしました。駒場素粒子原子核理論研究室だけではフットサルのメンバーを集めるのが大変ですが、これからしばらくはフットサル大会に継続して出場できそうな見込みですので、次回はチームとしての練習をして大会に臨みたいと思います。

先週の土曜日には久しぶりに息子とサッカーをすることができました。最初は体が動きませんでしたが、次第にコンディションが良くなり、最後のミニゲームでは3点取りました。サッカーが上手な別のお父さんが良いパスをしてくれたというだけですが。これからも機会を見つけて、サッカーに限らずなるべく運動をして行きたいと思っています。

2014年12月21日

物質科学概論

12月1日には教養学部統合自然科学科の物質科学概論の講義を担当しました。超弦理論の話をしたのですが、楽しんで頂けましたでしょうか。シラバスに「文科生が十分理解できることを目指すので、進んだ予備知識は要求しない」と書いてありますので、ホームページの「素粒子論とは?」のページに書いたことから始めて、数式は使わない話にしました。このページの続きもそろそろ書きたいと思っています。

2014年12月19日

冬休み

ずっと Ted, 竹嵜君との共同研究で忙しく、ホームページのニュースを更新していませんでした。その間にもいろいろとニュースはありましたので、さかのぼって後ほど書こうかと思っています。

私は今日で年内最後の講義を終えました。その意味では冬休みに入るわけですが、研究者としての立場では「休み」の期間は研究を進める貴重な期間です。冬休みの間にできる限り論文の執筆を進めたいと思っています。

来週の金曜日には九州大学素粒子論研究室でセミナーをします。九州大学を訪問するのは初めてで、楽しみです。超弦理論の研究をされていない方にも楽しんで頂けるよう、工夫してみたいと思っています。うまく行くかな?

2014年11月23日

文献紹介

この前の木曜日の文献紹介は私の担当で、Ashoke Sen の論文 "Off-shell Amplitudes in Superstring Theory" を紹介しました。弦理論で散乱振幅を計算する際、外線の運動量は tree 近似での on-shell 条件を満たしていないと world-sheet 上の理論の共形不変性が保たれませんが、一般には質量は tree 近似の値から loop 補正で変更されます。その場合、場の量子論で LSZ reduction formula を用いて off-shell の相関関数から散乱振幅を計算するように、弦理論でも off-shell の散乱振幅を考えることになりますが、共形不変性が破れることに由来する不定性が生じます。超弦の場の理論の完全な定式化はできていませんが、うまく off-shell の散乱振幅を構成すると、loop 補正で変更を受けたあとの物理的な質量の値や散乱振幅の値は共形不変性の破れによる不定性の影響がない結果を得ることができる、ということがこの論文の主な内容です。

確かに超弦の場の理論を用いて同様のことをするためには、Ramond sector の定式化が必要になりますし、さらに Batalin-Vilkovisky formalism を用いてゲージ固定をして loop 計算をすることになりますので、道のりは長そうです。むしろこの Ashoke Sen の論文のようなアプローチで質量の繰り込みがうまくできるかどうかを、超弦の場の理論の構成の際の試金石として使うことができるのではないかと考えています。

ちなみにこの論文では picture-changing operator を用いていますが、これは超リーマン面の supermoduli 空間上の積分で、fermionic な方向を先に積分することに対応しています。Witten の論文などの近年の一連の研究により、このように fermionic な方向の積分を先に実行することは一般にはできないということが明らかになりましたが、Ashoke Sen は bosonic な moduli の値は変えずに picture-changing operator の位置を変える "vertical integration" という対処法でこの問題を回避しているようです。(この処方箋は飯森君、野海君、鳥居君との論文で4点相互作用が果たしていた役割と密接に関連しています。)私は大森君と執筆中の論文でのアプローチの方がより本質的であると考えていますので、大森君とのアプローチで質量の繰り込みの問題を考えてみようかと思っています。

2014年11月17日

高尾山

京王線の駒場東大前から高尾山口までは1時間ぐらいなので、数年前から年に1回、研究室のメンバーと高尾山に行っています。2年前の秋には Martin Schnabl とも高尾山に行きました。夏には高尾山でビアガーデンが開催されるので、おととしと昨年はビアガーデンの開催期間中に高尾山に行きましたが、今年は紅葉の頃にということで、今日、高尾山に行ってきました。今回は稲荷山コースで山頂まで登り、紅葉台まで行ってから1号路で下山しました。昨年は6号路を登りましたが、無理をして小松君を追いかけて行ったため、最後の階段で苦しむことになりました。今回の稲荷山コースも最後は階段なので、余力を残しておき、最後の階段を駆け上がる元気な大学院生は無視して自分のペースで最後の階段を上りました。いつか高尾山頂から陣馬山頂へも行ってみたいところです。