2020年4月19日

オンライン研究室説明会

4月25日と6月13日に東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻の大学院入試説明会が開催される予定でしたが、新型コロナウイルスに関する感染症対策で中止になりました。そこでZoomというビデオ会議システムを用いて私の研究室のオンライン研究室説明会を実施したいと思います。何回か実施する予定ですが、第1回は大学院入試説明会が予定されていた4月25日(土)の14時に開始します。参加を希望される方はこちらで事前に登録してご参加下さい。私の研究室への進学を検討している方々の参加をお待ちしております。

2020年1月1日

新年を迎えて

新年を迎えました。昨年は5月にフィレンツェから帰国して以降、ホームページの更新が滞っていましたが、遡って少しずつ更新したいと思っています。

今年は東京でオリンピック・パラリンピックが開催されるということで大学院入試が例年と異なる日程で実施されます。相関基礎科学系のこのページに書かれていますように、修士課程入試の筆記試験は8月中旬、口述試験は8月下旬に行う予定です。私のホームページでも情報をお伝えして行きたいと思います。

私たちにとって喉から手が出るほど欲しいものと言えば研究時間なのですが、今年は研究時間も家族との時間も増やすことができるように、減り張りをつけて小さな工夫を積み重ねて行きたいと思います。

2019年5月13日

今週の土曜日に相関基礎科学系の研究室見学会が開催されます

5月18日の土曜日に相関基礎科学系の研究室見学会が開催されます。私は相関基礎科学系のBグループに所属し、16号舘で12時30分から受付開始です。Bグループの説明会は13時から16号舘119号室で開催されます。詳細はこちらをご参照下さい。私は4月20日の広域科学専攻の入試説明会は欠席しましたが、今度は出席しますので、私を指導教員として大学院で研究したいという方はぜひお越し下さい。

2019年5月13日

International Conference on String Field Theory and String Perturbation Theory

イタリアのフィレンツェにある The Galileo Galilei Institute for Theoretical Physics で開催 された String Theory from a Worldsheet Perspective という workshop の最後の週には International Conference on String Field Theory and String Perturbation Theory という国際会議が開催されました。私は 5月8日に "Nonperturbative definition of closed string theory via open string field theory" というタイトルで講演をしました。

かなりタイトなスケジュールの会議で、昼食や coffee break のときに議論する機会はありましたが、もう少し議論を深めたいと思った題材もありました。また、自分の講演の準備を通して今後の研究の方向性が明確になったことが大きな収穫でした。フィレンツェは素晴らしいところで、できれば帰国しないでもっと滞在していたかったですが、次は日本国内で研究を進めて行きたいと思います。

2019年4月29日

Nonperturbative definition of closed string theory via open string field theory

ホームページのニュースを読み返してみるとフィレンツェで遊んでばかりいるようですが、研究面でも充実しています。日本では時間に追われて生活していますが、研究を進めて行く上ではじっくりと考える時間が必要であるということを改めて実感しているところです。

参加している workshop の最後の週には String Field Theory and String Perturbation Theory という会議が開催されますが、この会議での私の講演のタイトルは "Nonperturbative definition of closed string theory via open string field theory" にしました。私は大学院生の頃から一貫して弦理論を非摂動的に定式化するということを目指して研究をしていて、弦の場の理論の研究をしている動機も弦理論を非摂動的に定式化するためなのですが、重力を含む閉じた弦の理論の非摂動的な定式化をするために閉じた弦の場の理論ではなく開いた弦の場の理論を考えるという意図が十分に伝えられていないように感じていました。私自身はずっと前から考えていたことですが、この1年ぐらいの間に私の中ではいくつかの重要な進展があり、この会議で発表することにしました。

現時点ではボソニックな弦の場の理論に関する話なのですが、超弦の場の理論に拡張できなければ絵に描いた餅になってしまいます。背景となっているのは近年の超弦の場の理論の構成に関する進展で、開いた超弦の場の理論の構成の研究はさらに進めて行く必要があると考えていますが、ある程度の見通しが立ったので、今はその開いた超弦の場の理論を使って何をするのかを同時に考えて行くべき時期なのではないかと思っています。私としては本当にやりたかったことにようやく本格的に取り組むことができるということで、研究者としての喜びを感じながら研究を進めています。

2019年4月28日

Beato Angelico, Moretti La Bianca, arancina, amaretto, ...

土曜日はサン・マルコ美術館に行きました。修道院の建物の美術館で、建物自体も美しかったです。「受胎告知」などの Beato Angelico が修道院の壁に描いた絵については辻仁成の「冷静と情熱のあいだ」の第6章にも書かれていましたが、私も阿形順正のおじいさんに解説してもらいたかったです。私の母方の祖父は浄土真宗の僧侶で、お寺は自宅の近くにあったので小さい頃はよくお寺で遊んでいました。サン・マルコ修道院は宗教は違いますが、生活に密着した印象からかお寺で遊んでいた頃のことが思い出されました。

そのあと喉が渇いたので中央市場の food court でビールを飲んでいたら、隣に座っていたアメリカ人ではないかと思われる人に何を飲んでいるのか聞かれました。Moretti La Bianca というイタリアの白ビールだよ、と答えてオススメしたら、その人も注文しておいしいと言っていました。しばらくして今度は何を食べているのかと聞かれました。実は私も何を食べているのかよく分からなかったのですが、イカスミのリゾットを揚げたもののようだと説明しました。シチリアの名産品の店で買ったのですが、気になったので後で調べたところ、arancina というもののようです。

ホテルの部屋に戻ると、洗面所の排水管が外れていました。木曜日に水が漏れていて、金曜日に直してもらって安心していたのですが、油断禁物ですね。水を流す前に排水管が外れていることに気が付いて良かったです。修理してもらいましたが、またすぐ外れるのではないかと思っています。以前にも書いたかもしれませんが、多少のトラブルは海外旅行の醍醐味の一部だと思っていて、古い建物を使っているフィレンツェではそれほど驚くことではないのかもしれません。ホテルの方々が大した問題ではないように対応していた様子が印象的でした。

夜、ホテルの bar で飲んでいたら、すっかり顔馴染みになった barista にアマレットのカクテルを勧められました。江國香織の「冷静と情熱のあいだ」であおいがよくアマレットを飲んでいて、私も飲んでみたいと思っていたところだったので作ってもらいました。おいしいね、と barista に言ったら、barsita は次はもっと強いカクテルを作るよ、と張り切っていました。

2019年4月25日

Uffizi 美術館

復活祭の翌日の月曜日は休日で、Uffizi 美術館に行きました。辻仁成の「冷静と情熱のあいだ」では Raffaello の Agnolo Doni の肖像は Palatina 美術館で見られると書いてありましたが、Agnolo Doni の妻の Maddalena Strozzi の肖像と共に Uffizi 美術館に展示されていました。Uffizi 美術館に移されたのは比較的最近なのではないかと思います。Palatina 美術館での展示では肖像画の裏側は見られなかったことと思いますが、Uffizi 美術館では肖像画の裏も見えるように展示されていて、裏に書かれた絵についてのエピソードも添えられていました。Agnolo Doni の肖像と Maddalena Strozzi の肖像は Raffaello がフィレンツェで Leonardo da Vinci の影響を受けた後で描いたとのことですが、同じ部屋には Raffaello の別の夫妻の肖像画も展示されていて、比較すると Agnolo Doni の肖像と Maddalena Strozzi の肖像 への Leonardo da Vinci の影響が良く分かるように工夫されていました。

さらに同じ部屋には Michelangelo の Tondo Doni も展示されていました。Raffaello の Agnolo Doni の肖像と Maddalena Strozzi の肖像も Michelangelo の Tondo Doni も同じ頃に Agnolo Doni によって依頼されて作成されたものだそうで、時代背景が浮かび上がって来るようです。隣には Dying Alexander の彫刻も展示されていて、Tondo Doni への古代彫刻の影響を見て取ることができました。

Uffizi 美術館は日本式の数え方で3階と2階(イタリア式の数え方では2階と1階)に展示がされていますが、今回は長くフィレンツェに滞在するということで時間を気にせずに見て回っていたら、3階の展示を見るだけで4時間ぐらいかかりました。一日で全部を見終わらないのではないかと不安になりましたが、6時間以上かけてすべての展示を見終えました。

2019年4月25日

復活祭の Scoppio del Carro

4月21日の日曜日は復活祭で、フィレンツェのドゥオモの前の広場での Scoppio del Carro というお祭りを見に行きました。古い街並みを保っているフィレンツェは、日本での京都とイメージが重なりますが、この復活祭のお祭りは長い伝統があるようで、京都の祇園祭のようなものでしょうか。民族衣装を着た人々のパレードがあり、ドゥオモの前の広場に置かれた祇園祭の山鉾のようなものがお祭りの主役です。この山鉾のようなものが派手な花火で輝き、爆竹のような音が鳴り響くお祭りで、祇園祭の山鉾が方向転換をする辻回しとは違う意味での迫力があるお祭りでした。

2019年4月23日

Raffaello, Michelangelo, Lega Serie A, chianti, ...

今回はフィレンツェに長く滞在するということで、江國香織と辻仁成の「冷静と情熱のあいだ」を持ってきて読み返しています。土曜日には辻仁成の第3章に書かれているようにパラティーナ美術館にある Raffaello の絵画を楽しみ、阿形順正が通っていた工房があったと考えられる辺りからヴェッキオ橋を渡り、シニョーリア広場を通り、カルツァイウォリ通りを抜けてドゥオモを見上げ、カブール通りに行きました。そのあとは画材屋ではなくアカデミア美術館に行き、Michelangelo のダヴィデ像を見ました。それから食事をしに中央市場の food court に行ったらユヴェントス対フィオレンティーナの試合を中継していたので、chianti を飲みながら観戦しました。フィレンツェでの滞在を満喫中です。

2019年4月23日

String Theory from a Worldsheet Perspective

イタリアのフィレンツェにある The Galileo Galilei Institute for Theoretical Physics で開催されている String Theory from a Worldsheet Perspective という workshop に参加しています。先週は focus week でたくさんの talk がありましたが、聴きたいと思っていた話が多くて有益でした。今週はゆったりとしたスケジュールですので、workshop の参加者と議論しながら自分の研究を進めて行きたいと思います。