2018年11月23日
奥山君の集中講義
11月13日、14日、16日に相関基礎科学系で開講された信州大学の奥山和美さんの「 ABJM 理論の最近の進展」というタイトルの集中講義に出席しました。奥山君とは東京大学理学部物理学科に在籍していたときの同期ですが、今年度は相関基礎科学系の客員教員を担当して頂いていて、来年度も継続して頂けることになっています。
AdS/CFT 対応を重力を含まない場の理論を用いて重力を含む量子論を非摂動的に定義するものとして捉えるとき、重力を含む理論の摂動論は重力を含まない場の理論での離散的な変数 N に関する 1/N 展開に対応しますが、集中講義では ABJM 理論の分配関数の解析を通してその 1/N 展開の非摂動効果についての踏み込んだ解説をして頂きました。ABJM 理論という特定の理論に基づく議論ではありますが、より普遍的な知見が得られているという印象を受けました。分配関数以外の物理量に定性的にでも拡張して行って、どのような機構で重力が出現するかの理解につながることを期待したいと思っています。
2018年9月19日
信州大学での日本物理学会2018年秋季大会
9月14日から17日まで信州大学松本キャンパスで開催された日本物理学会2018年秋季大会に参加していました。9月15日には "Open superstring field theory based on the supermoduli space" というタイトルでアメリカの Institute for Advanced Study (IAS) で postdoc をしている大森君との
論文の内容に関する講演をしました。私の次の講演者は博士課程3年の大学院生の竹嵜君で、"Open superstring field theory including the Ramond sector based on the supermoduli space" というタイトルで竹嵜君が執筆している論文の内容に関する講演をしました。
何回か不参加の学会が続いてしまっていましたが、今回は4日間すべてに参加することができ、シンポジウムにも出席したりして学会を満喫することができたと思います。松本駅の近くのホテルと信州大学の松本キャンパスの往復は歩くことが多かったのですが、ちょっと距離はありましたが松本城や街並みを楽しむことができました。
2018年7月19日
台湾の国立交通大学の Jen-Chi Lee の滞在
昨年の夏に引き続き、今年も台湾の国立交通大学の Jen-Chi Lee が駒場に滞在しています。駒場には今日から8月1日まで滞在する予定です。
2018年6月25日
沖縄での Strings 2018
今日から沖縄科学技術大学院大学で開催されている弦理論に関する国際会議 "
Strings 2018" に参加しています。昨日、沖縄に到着し、首里城公園に行ったりしましたが、とても暑かったです。一足早く夏の気分を味わいながら、沖縄での会議を楽しみたいと思います。
2018年6月23日
東京大学教養学部オルガン演奏会
前回は東京大学教養学部室内楽演奏会のことを書きましたが、6月20日には
オルガン委員会主催の東京大学教養学部オルガン演奏会を聴きに行きました。
会場の900番教室は、私自身が学生だったときに授業を聴いた教室ですし、教員になってからも履修者が多い授業の試験などで使用するなじみ深い教室です。くつろいでオルガン演奏会を楽しむことができました。
2018年6月8日
東京大学教養学部室内楽演奏会
昨日は東京大学大学院総合文化研究科・教養学部
ピアノ委員会主催の東京大学教養学部室内楽演奏会「N響メンバーによるモーツァルト室内楽の夕べ」を聴きに行きました。妻がピアニストで、私自身もピアノを習っていたということもあり、楽器というとピアノが中心になってしまうのですが、このように豪華な室内楽の演奏会をキャンパス内で気軽に楽しむことができるというのは駒場の魅力のひとつだと思います。
2018年5月21日
第2回大学院入試説明会
今週の土曜日、5月26日の午後1時から第2回大学院入試説明会が開催されます。詳細は
こちらをご参照下さい。4月21日に開催した第1回大学院入試説明会と内容は同じです。私を指導教員として大学院で研究したいという方は、ぜひご出席下さい。また、
こちらで過去のニュースを読んで頂くと、研究室を選ぶ上で参考になるのではないかと思います。
大学院入試説明会の詳細なスケジュールが
こちらに記載されていますが、まず午後1時から13号館で全体説明会があります。そのあと午後2時20分頃から分野ごとに分かれた個別説明会がありますが、私の研究室は相関基礎科学系のBグループで、個別説明会の会場は16号館1階の119号室です。最初に素粒子論・原子核理論研究室の合同説明会があり、そのあとで大川研究室の説明会を開催します。
2018年5月18日
駒場サイエンス倶楽部
5月16日には昼休みの時間に開催された統合自然科学科の駒場サイエンス倶楽部で「超弦理論の真の姿は?」というタイトルで講演をしました。たくさんの学生の方々に聴きにきて頂き、大盛況でした。ありがとうございました。
講演の最初の方で挙げた参考文献は、「数理科学」という雑誌の2016年9月号「
特集 摂動論を考える」に私が書いた「超弦理論と摂動論」というタイトルの記事と、東京大学駒場キャンパスの私の隣の部屋で研究・教育に従事されていて3年ほど前に定年退職された風間さんの著書「
宇宙の統一理論を求めて」です。駒場サイエンス倶楽部での私の講演に興味を持たれた方々は、これらもぜひご覧下さい。
2018年4月16日
第1回大学院入試説明会
今週の土曜日、4月21日の午後1時から第1回大学院入試説明会が開催されます。詳細は
こちらをご参照下さい。5月26日の土曜日に第2回大学院入試説明会を開催しますが、私を指導教員として大学院で研究したいという方は、どちらでもご都合の良い方の説明会にぜひご出席下さい。また、
こちらで過去のニュースを読んで頂くと、研究室を選ぶ上で参考になるのではないかと思います。
大学院入試説明会の詳細なスケジュールが
こちらに記載されていますが、まず午後1時から13号館で全体説明会があります。そのあと午後2時20分頃から分野ごとに分かれた個別説明会がありますが、私の研究室は相関基礎科学系のBグループで、個別説明会の会場は16号館1階の119号室です。最初に素粒子論・原子核理論研究室の合同説明会があり、そのあとで大川研究室の説明会を開催します。
2018年3月22日
坂口君が広域科学専攻修士論文特別賞を受賞!
私が指導教員を担当している修士課程2年の坂口君が、広域科学専攻修士論文特別賞を受賞しました。坂口君は残念ながら一高記念賞は受賞できなかったのですが、今年度に新設されたこの特別賞の受賞者に選ばれたことで他の分野の審査委員の方々からも高く評価されていたことが分かり、指導教員としてとてもうれしく思っています。坂口君、おめでとうございます!