2018年2月24日

Discussion Meeting on String Field Theory and String Phenomenology

インドの Allahabad にある Harish-Chandra Research Institute で2月11日から15日まで開催された Discussion Meeting on String Field Theory and String Phenomenology では "Closed string field theory without the level-matching condition" というタイトルで修士課程2年の大学院生である坂口君と執筆中の論文の内容に関する talk をしました。

坂口君はこの論文の内容で修士学位論文を書きましたが、一般受けする内容ではないものの坂口君は修士学位論文の審査会などの機会に工夫して発表していました。今回の私の talk は専門家向けでしたが、talk をする前から多くの方々が興味を持って下さり、論文の内容についてたくさん議論することができ、私自身も理解を深めることができました。執筆中の論文に反映させたいと思います。

2018年2月24日

School on String Field Theory and String Phenomenology

インドの Allahabad にある Harish-Chandra Research Institute での School on String Field Theory and String Phenomenology では、プラハにあるチェコ科学アカデミー物理学研究所の Ted Erler と私が弦の場の理論の分野の講義を担当し、Ted は "Analytic solutions in string field theory" というタイトルで、私は "Construction of superstring field theory" というタイトルで講義をしました。

講義の日程は事前には決めず、講義の進み具合に応じて決めるという方式でしたので、私自身も次にいつ講義をするのか当日になるまで分からないということもありました。私は6時間分の講義を担当するということになっていたので90分の講義を4回担当しましたが、Ted は彼自身が想定していたよりもはるかに時間がかかり、結局、90分の講義を11回も担当していました。実は予定していた講師が来られなくなったという事情があって時間はそれほど気にする必要がなかったため、急ぐことなく講義をすることができましたし、質問に対してもじっくり議論することができました。当初は2月5日から9日までの5日間の予定が10日にも Ted が3回講義をして休日がなくなってしまいましたが、私も Ted の講義の内容についてじっくり考えることができて良かったと思います。参加者とは朝食も昼食も夕食も同じ場所で食べ、tea break の時間も十分にあり、たくさん話す機会ありました。

2018年2月5日

インドの Harish-Chandra Research Institute での滞在

インドの Allahabad にある Harish-Chandra Research Institute に昨日到着しました。今日から始まる School on String Field Theory and String Phenomenology で "Construction of superstring field theory" というタイトルで講義をし、そのあとに開催される Discussion Meeting on String Field Theory and String Phenomenology では "Closed string field theory without the level-matching condition" というタイトルで修士課程2年の大学院生である坂口君と執筆中の論文の内容に関する talk をします。

私はインドに滞在するのは初めてで、昨日 Varanasi 空港から Harish-Chandra Research Institute まで車で約3時間かけて送って頂きましたが、車の窓から見たインドの様子は私がこれまでに行ったどんな場所とも違っていて、いろいろなことを考えていました。途中、運転手の方とふたりでお茶を飲んで休憩しようということになり、中に何かが入っている揚げたパンのようなものを辛いソースを付けて食べましたが、とてもおいしかったです。お茶はミルクティーでしたが、スパイスか何かも入っているようで、こちらもとてもおいしかったです。

2018年1月16日

教授への昇任

本日、教授に昇任いたしました。これまで以上に研究・教育に尽力して行きたいと思います。

2018年1月1日

新年を迎えて

新年を迎えました。1年前には、今日、このように新年を迎えることになるとは夢にも思っていませんでした。昨年の1年間を振り返ってみて、最低限の研究・教育活動しかできなかった時期(積算してみるとかなり長い期間になるように思います)には、十分に状況を説明できない中でいろいろな方々にご迷惑をおかけしました。お詫びいたします。そして、実名を挙げることはできませんが、一番辛いときに親身になって支えて下さった方々に心から感謝しています。ありがとうございました。また、一番近くで支えてくれた家族の大切さをこれまで以上に実感した一年でした。

私が駒場でやりたいこと、やるべきことへの想いは全く変わっていません。これまでの道筋とは違う方向に進んで行くように見えるかもしれませんが、目指すゴールは変わっていません。近いうちにこの場で具体的なことをお伝えできると思います。

2017年10月25日

永野君が2年連続で原子核三者若手夏の学校の優秀発表者賞を受賞!

駒場素粒子論研究室の修士課程2年の永野君が、昨年に引き続き2年連続で原子核三者若手夏の学校の優秀発表者賞を受賞しました。今年は重力双対を持つ共形場の理論のクラスは何かというテーマの研究についての review をしたということだと思いますが、永野君、おめでとうございます!

2017年10月14日

文献紹介

10月12日の文献紹介は私の担当で、Caron-Huot の論文 "Analyticity in Spin in Conformal Theories" を紹介しました。

7月の文献紹介で私が指導教員を担当している修士課程2年の大学院生の永野君が Li, Meltzer and Poland の論文 "Conformal Bootstrap in the Regge Limit" を紹介し、永野君は修士学位論文でこの論文のような方向性の研究を review する予定ですが、関連する重要な論文としてこの Caron-Huot の論文を選びました。かなり technical に書かれているという印象の論文だと思いますが、私としては思っていたよりも物理的な内容を読み取ることができて楽しめました。

ちなみにこの Caron-Huot の論文の Lorentzian inversion formula に関する興味深い論文が近々発表されるという噂で、私も楽しみにしています。

2017年9月26日

石橋さんの集中講義

9月20日から22日までの3日間、筑波大学の石橋延幸さんに "String field theory for closed superstrings" というタイトルで集中講義をして頂きました。タイトルに string field theory という言葉が入っていますが、講義の主要な部分は1980年代から1990年代にかけて超弦理論の摂動論にどのような問題があったのか、また、それが近年の進展でどのように解決されたのかに関するもので、かなり掘り下げて説明して下さいました。まさに私自身が理解を深めなければならない部分でしたので、とても勉強になりました。特に superconformal ghost sector を xi, eta, phi を用いて記述するときの loop amplitude での eta の zero mode の処理については、私は今まで問題点を認識していなかったのですが、superstring field theory を構成する上で重要にポイントになり得るのではないかと思います。

2017年9月17日

中部夏の学校

9月1日から4日まで東海大学山中湖セミナーハウスで開催された中部夏の学校に講師として参加しました。今回で第38回目という伝統のある中部夏の学校にお招き頂き大変光栄でしたが、講義の時間は合計で約16時間30分で、かなりタイトな日程でした。例えば最もタイトであった2日目の日程は

7時30分から朝食
9時から12時少し前まで講義(途中で10分ほど休憩)
12時から昼食
13時30分から18時少し前まで講義(途中で15分ほど休憩)
18時から夕食
19時30分から21時頃まで研究交流
21時頃から22時30分頃まで懇親会

という感じでした。修士課程の大学院生の方々からシニアなスタッフの方々まで、参加されている方々はこの中部夏の学校の趣旨を良く理解されていて、この4日間はしっかり勉強しようという意欲が伝わってきて講師としてやりがいがありました。

今回は「弦の場の理論: 基礎から最近の話題まで」ということで、最初の約 1/3 は Polchinski の String Theory の教科書の Chapter 2 に基づいて2次元の conformal field theory の説明をし、次の約 1/3 は "The basics of open bosonic string field theory" というタイトルで私が Progress of Theoretical Physics に書いた review の内容の一部を説明し、最後の約 1/3 は "Construction of superstring field theory" というタイトルで最近の話題を説明しました。

2017年8月22日

台湾の国立交通大学の Jen-Chi Lee の滞在

台湾の国立交通大学の Jen-Chi Lee が昨夜遅くに東京に到着し、今日から駒場素粒子論研究室に滞在しています。3週間駒場に滞在し、9月11日のフライトで台湾に帰る予定です。

Jen-Chi Lee は駒場に何回も滞在していて、前回の滞在は2009年の夏でした。私は昨年の12月に台湾の新竹にある国立交通大学に滞在したのですが、そのときに招いて下さったのが Jen-Chi Lee です。その頃は忙しくてホームページに滞在のことを書けませんでしたが、私の滞在に合わせて2016年12月15日に小規模の研究会を開催して下さり、私は "Complete formulation of superstring field theory" というタイトルで講演をしました。たくさんの質問があったことを覚えています。今日も早速 Jen-Chi Lee と string field theory に関連する議論をしました。